まれに夢のなかで、地元の町に商店街が現れます。
僕が暮らしている町に、商店街は、ない。
その商店街は、暗くてひっそりしているものの、閑散としているといった感じではなくて、数件のお店が暗がりのなか、灯りをともして煌々と営業しているのです。
眠りについたからといって、いつもその商店街が現れるわけではありません。
あの商店街は、どこと繋がっているのだろう。
僕としては、また行きたいと望んだり、もう行けないんじゃないかと不安に思ったりするのではなく、どんな夢を見るだろうかと、今日もまたしんしんと眠りにつくしかないのです。