群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

チューブで一直線

 寒いです。こういう日は、学校に通うのがめんどうくさくてしかたがなかった小学生のころを思い出します。学校に行ったら行ったで楽しいこともあるのですが、行くまでのあいだがめんどうくさく感じられてしまうのです。
 小学校は自宅からつい目の先にあり、直線距離で通えば歩いて10分くらいで行けるのに、当時は通学路が定められており、遠まわりして"安全な"道を25分くらい歩かなくてはいけませんでした。寒い冬の日には登校が本当にめんどうくさくて、家のベランダから小学校まで直通にチューブがつながっていたらなとよく妄想していました。蛇腹みたいなチューブはマンションのほかの友だちの家からも伸びて一本につながっており、なかではち合わせたり、追いぬいたりすることもできます。そしてなかを滑り降りていくだけで、僕たちは楽々と学校の校庭に降り立つことができるのです。あのころは、いつもくだらないことを考えたり、実際に行動に移したりしていました。