数か月前、大阪のギャラリー・ondoさんで催されていた展示に伺ったときの話。六人のイラストレーターの方々によるグループ展だったのですが、目に留まった絵がありました。心のなかをすうっと風が吹き抜けていくような風通しのよさがあったのです。素敵な絵…

ものを書くときにはどんな書き手であれどんな表現形式であれ、どういうことをどこまで書く、あるいは書かないということを、意識的であれ無意識的であれ、自分のなかで決めたり取捨選択したりするものである。例えば日記であれば、内容がつまびらかであれば…

わが家に新しい体重計がやってきました。前の体重計は僕が生まれたころからあったので、三十五年以上使ったことになります。なかなかに感慨深いものがあります。厚みが四センチくらいある、ずしりと重い針体重計でした。乗るとしばらく針がブラブラ揺れて、…