群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

「オリーブ」

 先月、新しくギリシャリクガメを里子で迎えました。オリーブと名づけました。

 オリーブは、わが家に来てからはあまり餌を食べてくれず心配していたのですが、温浴をさせたり、ベランダで遊ばせたりしているうちに慣れてきてくれたのか、じょじょに食べてくれるようになりました。とはいえ、健康のためにもっと葉物を食べてほしいものの、あるときはトマトばかり食べていたり、またあるときはキュウリばかり食べていたり、ベランダに出すと同じところを行ったり来たりしているばかりで、行動パターンがまったく読めません。僕も子どものころ落ちつきがなく、あちこちうろうろしてばかりいたので、親も、自分からどうしてこんな子どもが生まれたのだろうかと不思議がったのかもしれないなとふと思いましたが、今僕がオリーブに対して感じていることは、そういう親の心境ほどではないかもしれませんが、近いものがあるかもしれません。でも僕に飼われているとはいえ、オリーブは僕とは違う一つの命だし、不規則に思える行動にも、気温とか湿度とか何らかの要素が影響しているのかもしれないし、何より餌を食べてくれるようになったのはよい兆候なので、長い目で見ながら、もっとギリシャリクガメについて知識を得たいと思います。