群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

イシガメの檸檬

 僕が七年ほど飼っているイシガメの檸檬です。

 うちでは、ほかにもデコポンというイシガメを飼っていたり、今月の頭にはオリーブと名づけたギリシャリクガメを里子で迎えたりしているのですが、檸檬に対する僕の気持ちは、ほかのカメとは違う特別なものがあるように思います。去年飼い始めた、最初はすこぶる臆病だったデコポンが、今年に入ってだんだんと人慣れしてくれたことにはささやかながら得がたい喜びを感じていますし、今月の頭に迎えたばかりのオリーブがまだあまり餌を食べてくれないことには気を揉んでばかりいますが、そういうほかのカメに対する僕の感情をよそに、あいかわらずベビーリーフでも菜の花でもベーコンでも何でも食べてしまったり、カメラを向ければ目線をくれたりと、檸檬はずっと檸檬のままで、そういうふうに檸檬が変わらず檸檬でいるから、僕はますます愛着を感じてしまうのだと思います。