群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

空気公団のお知らせに思う。

 空気公団から、3人での活動を解消し、山崎ゆかりさんのソロプロジェクトになるとの発表がありました。
 この数年、関西での空気公団のライブには何度か足を運んできましたが、決して大きくはない会場で、聞き手との距離感を大切にして行われるそのライブでは、山崎さんの言うように「誰かに手紙を書く感覚」を受け取っているようでした。
 僕にとって、山崎さん、戸川さん、窪田さん3人の空気公団は、あまりにも心地がよかったのです。ボーカルにキーボードにギターあるいはベースという編成とか、日常に寄り添ってくれるような歌詞や音とか、ライブの途中に挟まれる窪田さんの冗談めいた宣伝の告知とか、山崎さんのツッコミにうろたえる戸川さんと窪田さんとか、観客の笑い声とか、もう、そのすべてが心地よかった。しかし、空気公団というのはメンバーの交代を重ねてきたバンドであり、また、きわめて前衛的な要素があったことなども考えると、長期に渡った3人での活動が解消されたのも不思議はないのかもしれません。正直、また3人でやってくれないかなあという気持ちがあるのですが、空気公団のファンである以上メンバーの変遷は避けて通れないのでしょうし、またそれはともすれば、空気公団がこれからも別の形に変化していく可能性を秘めているということだと思います。個人的には、去年の京都の磔磔でのライブでグッズを買わなかったことが心残りで仕方がありません。