群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

上村亮太展

 12月17日、本庄西のギャラリー、iTohenさんへ、上村亮太展を見に。

 上村さんの絵を見ると、なんだか不思議な気持ちになる。何というんだろう、上村さんの絵は全般に、個人的な好き嫌いを超えたところに存在している感じがする。いや、好きな絵もある。上村さんののろしを掲げる女性の絵は、とても好きだ。ただ、以前ギャラリーのトークで、上村さんの絵には物語があるようでない、という内容のお話を伺った。それとも関係しているのかもしれないけれど、上村さんの絵を見るときには、こちらの共感が外されるような不思議な感覚が伴って、それが上村さんの作品の魅力につながっているのかもと思ったりする。こうして見るたびに、上村さんの絵は一筋縄ではいかないなと感じる。やはり不思議で、魅力的な作家さんである。