群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

上村亮太さんとマスダマキコさんのトーク

 先日は、ギャラリー島田へ上村亮太さんとマスダマキコさんのトークを聞きに。このギャラリーでトークに参加するのは、コロナ前の片山みやび先生まで遡るので、感慨深いものがありました。
 トークの内容は、上村さんとマスダさんがお互いに質問をし合うというもの。マスダさんは、人の心を読み取ることが不得意、自分の心も分かりかねる事が多いとおっしゃっていたのに対して、上村さんは人の感情に関して話されていて、結構対照的だった気がします。
 お二人は、かなり昔(40年ぐらい前?)からお知り合いだったそうなのですが、互いの作品に関して深く話し込んだりすることもなく、つかず離れずの感じで今に至るらしい。結構面白い関係だなと思いました。マスダさんは昔はボーッとしていて、私服の高校だったのに中国の人民服みたいな服を着用なさっていたとか。でもある時を境に、活動的になられていたらしいです。ご本人の口によると、何をやってもいいような芸大の空気に触れて変わったのかもしれないとのことでした。
 上村さんの話も面白かったですねえ。震災の後気持ちがやさぐれていて、飛び降りようと思って山に登ったところ、頂上まで登ったらすごく気持ちがよかったと。それを機に今のような絵を描くようになられたとおっしゃられていました。
 後、上村さんは、自分の絵が生き生きするかどうかに留意して制作に臨まれている、ということを話されていました。平面空間の活性化、というらしいです。そういう「生き生きした」感覚というのは、他の人の絵を見ても分かるみたいです。私にはそういう感覚は全然分からないので、とても興味を引かれるお話でした。このトーク、翌月の8日に続くということです。