群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

三宮へ

 12月15日、三宮へ、ギャラリー島田の井上よう子展を見に。

 井上先生の絵は、絵そのものとしても極めて美しいのだけれど、希望を感じさせるものもあるし、喪失感を感じさせるものもある。それは矢印などのモチーフによるところもあるし、微妙な色の表現によるところもある。同じ青という色を使っていながら、これほど感受させられるものが違うのかと感心させられる。年を追うごとに表現が深まっていくようで、やはりすごいなあと思う。
 その後、花森書林さんと1003さんに寄って帰宅。花森書林さんの「みんなの4コマ漫画展」、とてもよかった。プロの方からアマチュアの方までの作品が壁中に展示されており、壮観。絵描きの方の作品に関しては、普段絵を描いている方が4コマ漫画を書くとこういうふうになるのか、と興味深かった。皆さん、ギャラなしで参加しておられたということだけど、花森書林さんへの愛情が伝わる楽しくてパワフルな展示だった。お金が絡まない分、皆さん楽しんで描かれていたのかな、と思ったり。ちょっとトンカ書店時代の妙な熱気を思い出させる、ごった煮のような展示だった。