群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

世界は今日から君のもの

 アマゾンプライムで映画「世界は今日から君のもの」を見る。主人公の小沼真実は5年の間、家で引きこもっていた。父親のすすめでゲームのバグチェックの仕事に就くのだが、引きこもっていた間に描いていた絵の才能を見い出され、イラストの仕事を任される。だがいざ自由に描いていいと言われると、どう描けばいいのか分からなくなり…という話である。
 主人公の真美役の門脇麦が、内向的なキャラクターを演じつつもコミカルでいい味出してた。とあることがきっかけで、真美は引きこもりを克服した当事者としてセミナーに出席させられるのだが、自分は何も克服したりしてない、「落ちこぼれの引きこもりです」と言うのである。直接ではないにしろ、これを境に、スランプから抜け出してまた描けるようになる。ちょっとどんくさいんだけど、自分に正直だから見ていて応援したくなる。引きこもっていた間に絵の模写をしていたという設定もよかった。才能だけのせいにしていないから。何らかの理由で家から出られない人をそっと後押ししているようで好感が持てる映画だった。


映画『世界は今日から君のもの』予告編