群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

「生きてるだけで、愛。」

 映画「生きてるだけで、愛。」を見た。ウツで引きこもりの寧子は、恋人の津奈木と同棲生活を送っているのだが、津奈木の元カノの策略により、寧子はレストランで働くことになるのである。
 ヒロインの寧子を演じる趣里さんがすごかった。映画の最初のほうでは、同棲相手の元カノに対して「わたしより症状ひどくないですか?」とか、面接の場面で「いやいやいや…」「わたしのは冗談みたいなウツで…」とか言ったりして、結構笑えるんだけど、終盤は迫真だった。ひょんなことがきっかけで職場を飛び出し、もう心がグシャグシャで、ギリギリに追いつめられたところでの全裸での吐露! 「イケるって思ったんだけどなあ!」は心に刺さった。なんかもう演技とは思えないほど突き抜けていたよなあ。やっぱり映画(邦画)ってたまにすごいのに遭遇する。趣里さん、間違いなく2020年のマイベスト主演女優。


『生きてるだけで、愛。』予告 11月9日(金)公開