群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

柴田元幸先生の朗読会

 昨日は、神戸の書店、1003さんへ、柴田元幸先生の朗読会へ。柴田先生の朗読を聞くのは初めてでした(というか、朗読というものを聞くのが小学生以来ぶりくらい…)。何というか、肉声の持つ力ってあるんですかね。物語が眼前の空間から立ち上がってくるかのようでした。柴田先生、いい声してらっしゃったし、臨場感あったよなあ。声に抑揚をつけたり、身振り手振りを交えたり、お腹のところに手をやったりしていたから、絶対に朗読の練習やってるんだろうなと思って聞いてみたら、朗読の練習はやったことがないとのことでした。古川日出男さんの朗読がすごかった、というお話はされていましたが。でもまあ、各地でかなり朗読会を行っておられるみたいだから、慣れというか、自然にああいうスタイルになったのかもしれないですね。
 この夜も(なぜか)質疑応答があったのですが、正直もう、質疑応答は勘弁してほしい…😅 私は、いつになったら質疑応答から逃れられるんだろうと思う…。難しいんですよね、人に質問をするのって。いきなり柴田先生に「翻訳とは何ぞや」みたいな質問するわけにもいきませんしねえ。だからまあ、ゴニョゴニョと当たり障りのない質問しか出来ないわけですが。最近、質疑応答の時に、本当に聞きたいことは聞けていない気がする(初対面の人に変な質問は出来ないし、場の雰囲気というものもあるから、当然っていえば当然なんですけど)。
 でも、先生の朗読が聞けて、余韻の残る良い一夜となりました。