群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

京都のオーガ展

 京都の蔵丘洞画廊に、オーガフミヒロさんの展示を観に行ってきました。
 いい絵を目の前にしたときほど、言葉を尽くすことのむなしさを感じることはありません。オーガさんの絵にしても、幻想的とか何とか言うことはできても、それはただ絵を説明しているだけなのだ。あの、いい絵を目にしたときの、心をごっそり奪われる感じ。僕は批評的な人間ではないので、絵を批評することはできず、とはいえあの狂おしい感じを言い表そうとしても言葉は見つからず、途方にくれるばかりなのです。言葉が無力なのではなくて、僕が絵を言い表す言葉を持ちえていないだけなのかもしれないけれど、でもやはり、僕は言葉にできないからこそ絵を見に行く気がする。神戸のギャラリー島田でオーガさんの展示を見逃したときは悔やんだけれど、今日京都に展示を見に行けて本当によかったです。