群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

緩んだら締める

 家用と外出用の眼鏡を分けて使っているのですが、先日、家用の眼鏡が下を向いただけで落ちてしまうくらいネジが緩んでいたので、眼鏡屋さんで調節してもらいました。この眼鏡は学生のころから使っていて、度も合っておらず古びているため、ともすれば新しい眼鏡に買いかえたいという欲求に押し負け、手入れをする機会をないがしろにしてしまいがちですが、ちょっと眼鏡屋さんに持っていくだけで、また新しい気持ちで使えるようになります。
 周りを見渡せば、自転車に油をさしたり、スウェードの靴に防水スプレーをかけたり、シャツの襟を手洗いしたり、窓についた結露や埃を拭いたりと、生活は、手入れをしなくてはいけないことが限りなく続いて成り立っているようにも思えてきますが、そういうことをちゃんと習慣的にできているときは、不思議と自分の心も乱れがなく、秩序がとれています。周りの手入れを行き届かせることで自分の心を整えるという考えもあると思うのですが、僕はまだムラがあって、そこまでなるには至っていません。調子のいいときは自然に身を委ね、滞っているときは少々めんどくさくても打破する気を奮い起こし、うまく折り合いをつけながら、周りのものごとの手入れと付き合っていきたいと思います。