群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

M1300CL

 ニューバランスのM1300CLというスニーカーを持っているのですが、なぜこの品番のスニーカーを買ったのか自分でも不思議です。「雲の上を歩いているようだ」などという惹句にひかれたのでしょうが、人は人、自分は自分であって、この数字が僕にとっていかに忌まわしいものか認識が甘かったとしかいいようがありません。2008年ころに買ったものと記憶しているのですが、買った直後、あとあと考えると転機になったとはいえ、あまりよくないことが身にふりかかりました。一度悪運を経た13の数字は、そのあと転じて転機を生むという、まったく根拠のない自分のルールがあるのですが、それでも、心愉しくないことに遭ったときこのスニーカーを履いていると、因縁づけて考えてしまいますし、大切な用事があるときにこのスニーカーを履くことはとてもできません。と、あまりよくないことを書きましたが、軽くて履き心地は抜群ですし、5年以上旅行や街歩きに付き合ってくれたけど、まだまだ現役で頑張ってくれている、とてもタフなスニーカーであることは確かです。数字のせいで、足を靴に入れるときはいつも不穏な思いをすることになるのですが、5年以上僕の足を支えてくれた、大切なくつであることに変わりはありません。