群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

「三沢かずこ展」

 先日は、ギャラリー島田の「三沢かずこ展」へ。三沢先生の個展を見るのはこれで2回目、3回目? 少なくとも2回は見ていると思う。先生の作品は三沢ブルーと言われるように、その深い青が特徴である。今回は作品の横に詩のような言葉が添えられていた。メモをしたわけではないのでうろ覚えだが、そのうちの一つに、「青は他のものごとを取り込んで、自分自身を深める。だがその行き先は分からない」というものがあった。おそらく先生にとって、青という色は生きるということと同義なのだろう。だからこそ青という色を長きに渡って表現し続け、私も先生の青に魅せられるのかもしれない。前回の個展の作品と比べて変わった点があったとか、細かいことは分からかったが、先生の青の中には高潔な精神を見る気がする。とかく青という色を描き続け、探求しておられるのだから、感服である。
 地上階の「花井正子展」も、全然予備知識なしで見たんだけど、これもまた品があってよくて、眼福のひとときだった。