群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

6年分

 新しくリーバイスの501を買った。一本履きつぶしては買い替えている。前に買ったのは2010年だから、6年ぶりの買い替えだ。ほかにチノパンや軍パンを履いたりもするけれど、大体このジーンズを履いていることが多い。今回買い替えたことで、この6年のことがじわりと思い出されてきた。
 あまり旅行はできなかったけれど、金沢、尾道、出石、津山に行った。よく野球の試合を見たし、絵を見に足を運んだ。酒を飲んだ。理不尽なことに憤激したこともあったし、周りの人たちの何気ない支えや気遣いを感じた。ほぼ毎日訳した。状況はあまり変わっていないけれど、たとえ蝸牛のような歩みだったとしても、この6年間、僕は確かに生きた。

 6年分の色落ち。