群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

オオクワガタ、羽化する

 朝起きたら、オオクワガタの蛹が羽化していました。

 体には薄皮がまとわりついていて、羽はまだオレンジ色で伸びきっておらず、腹部がぴょこっとはみ出ているしまつで、まるで組み立てそこねたプラモデルみたいです。でもこのオオクワガタは、時間をかけて体を硬くして、これから完全な成虫になっていくのです。
 つい先日、別のオオクワガタの蛹を一匹ダメにしてしまっていたので、このオオクワガタには無事に成虫になってほしいなあという気持ちを強く持っています。損傷のない成虫になるに越したことはないんでしょうけれど、それは生きるということに比べたらたいした問題ではないので、羽に多少しわが寄ろうが足が一本なかろうが、まずはちゃんと生きられる体を作って、そして、一夏でもふた夏でもちゃんと生きて、美味しいものを食べて、少しでもいい思いをしてくれたらなあと思っています。