松本哉の「貧乏人逆襲!」を読んだ。まあ、面白かった。
松本はインターネットのインタビューで答えている。
「そうこうしていたら、早稲田大学の学長やオリックスの宮内会長などを集めて、学生をもっと企業の即戦力になるよう育てるためのシンポジウムが開催されるというんで、とりあえずこれも『蹴散らさないといけないな』と思いまして、押し掛けてペンキをつめた風船をぶちまけた」
宮内という人には、まあ、そういうところある。僕はライオンズびいきで、毎年、西武-オリックス戦を観に球場に足を運ぶけど、バファローズだってあれだけ金持っていて、毎年ろくな補強をしない。だからこのインタビューを読んだときは、溜飲が下がった。今年は観た試合、全部負けたけどな!
松本のすごいところはやっぱり、人を集める、人に集まる力があるというところなんだよな。大学で鍋したりとか、いいよなあと思う。僕も理論どうこうより、最後は、「ペンキかけたれ」みたいなところがあるから、学生時代に会う人に会っていたら人生変わっていたかもしれない。まあ、昔のことを言っていても仕方ないんだけれど、いいと思うのは、行き詰まる資本主義に抗うような動きがあちらこちらで見えることなんだよな。
僕にはたくさんの人を集めたりする力はないかもしれないけれど、自分なりにシステムに抗って、あるいは降りて、生きたいと思う。力を伸ばし、活かしながら、農とか、いろいろ組み合わせて生きる方法はある。昔はペンキをつめた風船は投げられなかったけれど、今でもペンキをつめた風船を投げるような生き方をすることはできるのだ。