群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

赤いトランクス

 僕は一枚だけ赤いトランクスを持っているのですが、このパンツを履いたときは、自分でも予想だにしないことが起こります。美容院で諍いになったり、尼崎に高校野球の予選を観に行ったら試合が行われているのは明石だったり、ギャラリーに行ったら隣に知っている先生が座っていたりしました。僕は赤い色を身につけるとどうにも落ち着かず、それが伝染するのかもしれません。怖いのは、自分にとっていいことが起きるのか悪いことが起きるのかまったく予想がつかないことです。いつも何かが起こるとはかぎらないものの、ハラハラしながら、赤いトランクスを週に一度履いています。