群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

混沌たる模様がえ

 部屋の模様がえをしました。二年に一回あるかないかぐらいなのですが、まるで模様がえの神さまが降りてきて、取り憑かれたかのように模様がえがしたくなるときがあります。
 まずは机の場所を移動させるだけの予定だったのですが、移動させてみるとなんだかしっくりこなくて、机を元の位置に戻してからよくよく考えた結果、今度は机とたんすの場所を入れ替えることにしたとはいえ、たんすには服だけでなくかなりの冊数の本も入っているため、おもいきり力を入れて押してみてもびくともせず、一旦たんすのなかの本をじゅうたんの上にすべて出し、再度挑戦してみると今度は動いてくれたのですが、じゅうたんの上に出した本に邪魔されて思うところにたんすを持っていけず、本を別のところに置きなおしているあいだに知らないうちにたんすと机の間に僕自身が挟まりこんでしまうと、そこから出ようと思って机の上に乗り出したときに文房具立てをひっくり返してしまったり、その文房具が細い隙間に挟まってしまって、やっとの思いで取り出すのに成功し、後ろを向いたら、今度はさっき置きなおした本の山を崩してしまったり、あまつさえ、たんすの開き戸が動かしたときに歪んでしまったのか、きちんと閉まらなくなってしまったりと、小さな六畳間でここまでいろいなことが起こりえるのかと思えるほどの混沌ぶりでした。でも、今できるかぎりではベストの配置ができたのではないかと思います。
 それにしても部屋というのは、ちょっと放っておいたら、すぐに白い埃がうっすらと層を作ってしまいます。まるでこちらを油断させておいて、見えないところで勤勉なアリのようにコツコツと城をこしらえる秀吉軍みたいです。定期的に拭くようにしてはいるのですが、カタチから入るのが好きな僕からすると空気清浄機が欲しいところです。とはいえ、それを買うとまたモノが増えることになるので、しばらくはこちらも同じように勤勉なアリのごとく対抗して、せっせとぞうきんがけに勤しみたいと思います。