本屋についての本というのが好きで、わりと読む。小さくても独自の選書を行う書店は全国に広がっており、読書会やイベントを開催するなど、本を売るということに留まらない嬉しい店も多い。書店主による本、例えば熊本の橙書店の店主による『猫はしっぽでしゃべる』や、沖縄、宇田智子の『本屋になりたい ――この島の本を売る』など、めっぽう面白い(これが大型書店の店員の文章になるとあまり面白くないのは、何となく分かる気がする)。今気になっているのは、本の雑誌社から出ている『本屋、ひらく』である。
この町に、本屋があったらいいなと思った──
「書店が減っている」といわれる中で、新しい本屋を開く人たちがいる。
そんな22人がリアルな言葉で綴る、本屋への想いと商いの日々。
これは買いの一冊である。推しの本屋で求めねば。
今週のお題「読みたい本」