群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

「ロシア語だけの青春」

 黒田龍之助先生の「ロシア語だけの青春」を読む。黒田先生は高校の頃から「ミール」という東京の代々木にあった学校でロシア語を学び始め、ひたすら発音練習をしたり、暗唱にはげんだりする。覚えることや続けることなど、身につまされることも多く、とても面白い。他にも中世ロシア語やチェコ語ウクライナ語などを学習しておられて、よく単語がこんがらがらないものである。世の中にはスポンジのごとく多言語を吸収できる人がいるが、先生もその種の方だろう。ただただ好きで語学の学習にのめり込んでおられて、だからこそ、友人との青春や授業のよもやま話などに関しても、これほどユーモアのある文章をお書きになられるんだろうな。