群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

稀勢の里が強い

 稀勢の里が強い。気力が充実しているのが見ていてわかる。稀勢の里というのは、脚が長く、重心が高いのである。それにもかかわらず、相手の揺さぶりに動じない。あれだけ高い重心がぶれないというのは、相当鍛錬したんじゃないのかしらん。下半身に粘りがある。今日、稀勢の里白鵬に黒星を喫した。だが、かえってそれがよかったんじゃないかと思う。優勝決定戦までのトータルで考えれば、今日負けたことによって、白鵬に土がつくのを待ちながら、高揚する気持ちと尻込みする気持ちが最高のポイントで均衡した今までの相撲を取り続けることが可能になったからだ。優勝経験のない稀勢の里が追われる立場になっていたら、残り2日間、浮き足立ってしまう可能性もあったんじゃないのかしらん。