群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

笑いの家康

 真田丸の第5回、「窮地」を見ました。
 今回の大河ドラマでは、主に女性陣が笑いの役割を担っています。信繋の幼なじみであるきり(長澤まさみ)、姉の松(木村佳乃)、母の薫(高畑淳子)や祖母のとり(草笛光子)など、バラティーに富んだキャストが戦国に戦う男たちと良いコントラストを成しています(高畑淳子は2008年の篤姫でも堺雅人と親子を演じており、ファンにとっては嬉しい配役です)。
 そのなかで、笑いの役割を担うキャラクターがもう一人います。徳川家康内野聖陽)です。
 第5回、本能寺の変が起きた1582年の時点で、家康は39才。まだどこかで"甘さ"を残した家康を、内野聖陽は可笑しく演じています。
 家康はこの先、真田と死闘を演じることになります。このまま、笑いの役割を担ったままドラマは進んでいくのでしょうか。
 今回の「真田丸」では、吉田鋼太郎演じた織田信長は、ほぼ一回登場しただけで死んでしまいました。まるで、信長なんてやりつくされているんだから、一応登場だけさせておこうか、とでもいうかのように。そのかわり、真田信繁徳川家康といったドラマの核を成す登場人物には、成長し変化する予感が感じられます。
 これはあくまでも僕の予想だから、どうなるかはわかりません。コメディーらしい要素は残るかもしれない。その上で、家康が変容していく様を強く見てみたいという気持ちもあるのです。