群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

でこぽん登場

 わが家に新しいイシガメを迎えました。"でこぽん"と名づけました。まだわが家の環境に慣れないのか、水槽から出ようと壁面沿いに立っては落ちをくり返し、その音がまたガッコンガッコンとうるさくて、少し落ち着かせてやろうとベランダに出すと、とたんに手足、頭をひっ込め、甲羅をコンコンとつついてもまるで動かなくなってしまうしまつです。今まで五年ほど檸檬というイシガメと一対一でつきあってきて、こうやってほかのイシガメと比べてみると、性格は一匹いっぴきでさまざまなんだなあと気づきます。親馬鹿を臆面もなくさらすようですが、檸檬は、つつましく、美人で、とても器量のよいイシガメです。ふと、檸檬をないがしろにしているみたいに感じるときがあるのですが、今はただ、でこぽんを環境に慣れさせるのに時間をとられているだけで、檸檬と過ごした五年の歳月や、そのあいだに育んだ愛着や、檸檬というイシガメの魅力は、でこぽんが新しく入ってきたことにかすむどころか、ますます増すばかりです。将来は、もう少し広い飼育場を作って、そのなかで二匹を一緒に飼って、繁殖させられたらなあと思っています。