群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

イシガメ愛が募る

 あるお店で飼われているイシガメを見てきました。本で読んだことはあったのですが、実際に自分の目で見てみると、あれは飼うという言い方が正しいのか疑問に思えてくるほどでした。というのも、たてに細長い空間のなかに、まるで自然を再現するかのように、陸場や水場や、きれいな岩場がしつらえてあるので、カメたちもめいめい好き好きに水につかっていたり、目を気持ちよさそうに閉じながら陸場で甲羅干しを楽しんでいたり、それは心地がよさそうなのです。カメたちにとっても快適そうだし、お客さんも興味がある人は楽しんで見ることができるしと、すごい空間を作られているなあと感心してしまいました。
 うちのイシガメの檸檬が、さもきゅうくつそうに手足をばたつかせているのを見るたびに、もっと広い場所に住まわせてあげられないかなあといつも思います。ニホンイシガメというのは数が減っているので、僕自身何かできることがないかなあと思ってもいます。近所の亀池に逃がすという選択肢もなくはないのですが、将来広いところに引っ越して、檸檬がもっと自由に動ける空間を作ってあげたり、繁殖の手伝いもできればしてあげたり、僕と檸檬にとっていいかたちが築ければなあと思い描いています。