群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

晩酌にかける運動量

 僕は晩酌をするのが好きである。とはいえ、あまり金銭に余裕のない身だから、週に二度くらいがいいところで、しかも安くすませたいと思っている。ということで、自宅から10分のコープでではなく、15分のリカーストアまで自転車をこぎ、六本セットで買えば割安になる麒麟発泡酒を求めに行くわけだけど、これにはひとつ難点があることが発覚した。まとめて買うと、酔った勢いで何本でも発泡酒のプルタブを引いてしまうのである。これでは、週単位で安く上げるという当初の目的が達成されないため、このごろは、常に冷蔵庫に一本発泡酒のストックを持たせ、飲み終わったら、また自転車を十五分こいでリカーストアまで乗りつけ、在庫を一本だけ補充するという手段に切り替えた。運動にもなっていいのかもしれないけれど、その運動量が一本百二十八円の発泡酒を買うためだけに費やされることを思うと、甚だしく燃費がよろしくない。はやく一番搾りをまとめて買えるまでに出世したいものだけど、身銭が確保できたらできたで、その状況なりで一番割のいい、というかセコい方法を考えだすのだろう。なんだかんだいって、僕はそういう状況を楽しんでいるんだと思う。