群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

名古屋

 大学を卒業してから、名古屋の大学院の授業を聴講していた。当時、何か文章を書きたいという気持ちはあったものの、何を書いていいか分からず、そんな中モラトリアム的に、その大学院の映画学の授業に興味を持ったのだ。先生は面白い方だったし、生徒も熱心な人たちが集まっていた。自由な空気もあった。というわけで2か月に1回ほどの割合で、新幹線で名古屋に通っていた時期がある。またアナログ盤に興味を持っていた頃は、青春18きっぷが使える時期になるとレコードマップを片手に、ふらっと名古屋に足を伸ばしたりした。自分一人でだけではなく、家族や親戚と一緒に岡崎城に行き、知多半島を巡った。こう考えると、自分が在住する関西圏の奈良や滋賀といった場所よりも、名古屋に足を運んだ回数の方がずっと多い。私は名古屋(愛知県)にまったく縁もゆかりもない人間ではありませんよと、ここに(こそっと)書いてみたかった。