群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

石井一男展

 三ノ宮へ。石井一男展と須飼秀和展を見に。毎年年末の恒例。石井先生の絵は、抽象画、風景画、母親と子を主題にした絵など、これまでに目にしたことのないものが印象に残った。加えて、いわゆる「イコン」と呼ばれる女神や、花をモチーフにした絵も、毎年少しずつ表現の変化が感じられる。石井先生の絵はもう十分素晴らしいと思うのだが、異なる主題に取り組んだり、より表現を深めたりという、その姿勢が伝わってきてやっぱりすごいなあと思う。もう、ここまででいい、っていうのがなくて。先生には、ある年にはカードに強引にサインされたり、ある年にはスルーされたり、これまた青汁的な思いをさせられているわけだけど、やっぱり私は、この、絵を前にしたときの何とも言えない感情を味わいたいがために、個展に足を運んでいるんやろうなあと思う。少々青汁を飲まされても、いい絵を目の前にしたときの感情というのは、何ものにも代えられない。
 帰りにセカストに寄るも、お目当てのかっこええジャケットは見当たらず…。人出が多く、懐も寂しかったので、早々に帰宅。

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