群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

日米野球

 学生の頃、授業をサボって日米野球を見に行った。メジャーリーグに渡っていた野茂英雄が凱旋して、日米野球で投げるのである。私は当時、メジャーに渡った野茂英雄に夢中になっていた。日本人がメジャーで投げ、通用していることに興奮していたし、現地に足を運んだわけじゃないけど、テレビ越しに伝わる天然芝の美しさとか球場の雰囲気とか、そういうものにも惹かれていた。スポーツ雑誌のNumberを読み、山際淳司を読んだ。武田薫の文章を読み、惹かれ、対象はテニスにも広がった。見るだけじゃなく、スポーツに関する文章を読むことにもハマっていた。それはともかく、野茂が甲子園で投げる。生で見れるのだ。これは見るしかない。問題集を解かせるだけの国語の授業なんて受けてる場合じゃない。メジャーチームのメンバーがこれまたすごかった。覚えているかぎりで書くと、カル・リプケン・ジュニア、シェフィールド、ブレイディ・アンダーソン。当時の私はそれらの名前をNumberで知っただけなのだが、しかし雑誌に載っているメジャーリーガーが実際に目の前でプレイしていることに興奮した。試合は確か、野茂から清原がライト線に2塁打を打った。シェフィールドが決勝の本塁打を打った。試合とは関係ないけど、名前を外野席から呼んだらブレイディ・アンダーソンがこちらを振り向いて挨拶してくれた。今思い返して一番素晴らしい記憶は、やはりカル・リプケン・ジュニアをこの目で見れたことだ。ブレイディ・アンダーソンもよかったのだけど。
 その試合の動画があったので貼ってみる。スターティングメンバーも載っている。

1 ノブロック
2 フィンリー
3 ボンズ
4 シェフィールド
5 ピアザ
6 ゴンザレス
7 ガララーガ
8 Aロドリゲス
9 シリーロ
投 野茂

 ボンズとAロッドがスタメンに入ってて笑うwww。バリー・ボンズのこの年の成績、打率.308、本塁打42、打点129、盗塁40。Aロッドは打率.358、本塁打36、打点123、盗塁15。バケモノである。というか、ブレイディ・アンダーソンは覚えてるのにボンズとAロッドを覚えてないのって、やはり記憶っていいかげんというか都合がいいというか、どこまでも個人的なものだなと思う。アンダーソンもこの年50本ホームラン打っていて、十分すごいんですけど…。まあ長く伸ばしたもみあげとか、男っぷりのよい外見とか、そのあたりも印象に残っているのかも。

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今週のお題「サボる」