群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

春のセンバツ 東海大市原望洋−滋賀学園戦

 甲子園で高校野球を見てきました。東海大市原望洋滋賀学園戦です。僕は滋賀学園を応援していました。

 東海大市原金久保、滋賀学園棚原両投手の素晴らしい投手戦でした。金久保投手は、滋賀学園に先制こそ許すものの、140キロを超えるストレートで打者を押し、大きな失点は許しません。対する棚原投手は、金久保投手に球速こそ劣るものの、球が速ければ試合に勝てるわけではないというのが野球の面白いところ。怖さを感じる東海大市原は再三棚原投手を捉えようとするのですが、棚原投手が踏ん張り、また滋賀学園の外野の好守も光ります。
 2対2のまま延長線に突入。滋賀学園の一番打者、真藤選手は、一打席目、二打席目は初球から積極的に振っていったのですが、三打席目からはじっくりと見ていきました。この真藤選手が、10回に二塁打を打って送りバントで三塁に進み、一死三塁という絶好のチャンスを作る。しかしここで、打者のいい当たりが内野の正面を突くなど、点は入らず。一方の東海大市原も延長に入って連打でチャンスを作るものの、棚原投手はここで(多分内角の)渾身のストレートで見逃し三振を奪い、ピンチを脱します。
 勝負が決まったのは14回でした。滋賀学園が四球でランナーをためたところで、東海大市原にエラーが! これで、張り詰めていた糸が切れたように滋賀学園に連打が出て一挙4点が入り、勝負ありでした。
 東海大市原が序盤に連打でチャンスを作るなど、棚原投手を攻略するかに見えましたが、棚原投手がよく粘りました。もちろん、金久保投手もよく投げました。正統派の素晴らしいピッチャーでした。心から両チームに拍手が送れたナイスゲームでした。