群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

桂馬が好き

 趣味で将棋をする。全然上手くはないんだけれど、子どものころよく親と指したし、最近はマンガ"3月のライオン"に入れ込んでいるせいもあって、よくプロの対局や棋譜を見たり、解説を聞いたり、ゲームで指したりする。
 将棋には8種類の駒があるんだけれど、なかでも僕が好きなのが"桂馬"だ。桂馬という駒は、はなから動きが変則的だ。動かすのを選べる場所が2か所しかない。それに、使い方やタイミングがすごく難しい。焦って跳ねるとすぐ歩の餌食になるし、使わずにいると中盤以降で大駒にさらわれてしまうことが多い。ところがうまく使うと、よく銀との交換になったり、攻撃の拠点になったりする。相手の金銀を剥がすのにも効果的だ。両取りをかけることもできるし、ここぞというところで跳ねて相手の大駒に当てて手番を持ってきたりすることもできる。上手く桂馬を使えたときは、得がたい嬉しさがある。逆に、相手に持たれると不気味な駒でもある。この使い方の難しい、動き方に一癖ある駒を、僕はとても気に入っている。