群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

うまく言葉に言い表せたときに

 先日文章を書いているときに、"気もそぞろに返事をすること"を何と言うのかずっと考えていたんだけど出てこなくて、生返事でもないし、気のない返事でもないしとしばらく考えているうちに、ようやく"うわのそら"という言葉が浮かんだ。今回は単語レベルの表現だったけれど、自分の茫漠と考えていることや、もっと奥行きのある想念みたいなものをうまく言葉に言い表せたとき、僕は名状しがたい快楽を感じる。それは知的快楽と言ってもいいのかもしれない。あの悦びを知っているから、僕はこうしてブログをつけたり、いまだに書く仕事にしがみついたりしているんだと思う。