群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

ミドリガメ

 家から近くのガーデニングショップに行ったら、そばにある池でカメを探すのが習慣になっています。運がよければ、五センチほどのミドリガメが三匹ほど泳いでいるのを目にすることができます。サッカーグラウンドほどある広々とした池の水面で、浮かぶというよりは沈まないように、ミドリガメはチョカチョカと懸命に手足で水をかいています。広大な池で泳ぐ小さなミドリガメを見るといかにもいじらしく感じてしまうのですが、淀んだ水の深みのなかを行き来したり、餌をとって食べたり、危険にさらされ誰にも気付かれずに命を落としたり、そういう感情が入り込む余地のないところで彼らは生きているんだろうなと思います。