先月、図書館で借りたミルト・ジャクソンの「モーニング・アフター」というアルバムが面白いです。このアルバムはバックにストリングスが入っているのですが、たとえばトランペッター、クリフォード・ブラウンのアルバム、「クリフォード・ブラウンウィズ・ストリングス」では、ストリングスは優雅な音色を奏でますが、「モーニング・アフター」のバックについたストリングスは、ミルト・ジャクソンたちの軽妙なリズムをサポートしながら、それ自体でしっかりとスウィングしているのです。5曲目の"In Walked Bud"では、まるで、ざわっ、ざわっと地殻がどよめくようにスウィングします。フロントにはミルト・ジャクソンのヴィブラフォンのほかに、フルート、テナーサックスなどが入っていて、あまり聴いたことのない編成なのですが、入り混じっていてすごく面白いアルバムです。