群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

鈴木其一展@細見美術館

 京都の細見美術館に、鈴木其一を見に行ってきました。
 琳派というのはやっぱり人気があるのか、結構な人出だった。
 細見美術館というのは、僕は初めて行ったんだけれど、なかなか面白い美術館だった。地下3層の作りになっており、小ぶりな展示室から一つ下の展示室に移るには、鉄製(?)の自動扉を抜け、吹き抜けの階段を通っていく仕組みになっている。この過程が、次の"ステージ"に移動するという期待感を高めてくれるのだ!
 鈴木其一。俵屋宗達酒井抱一もスゴい。スゴいのはわかる。でも、個人的に好きな琳派の画家を挙げるとしたら、鈴木其一だ。
 鈴木其一は洗練されている。"パッ"と目をひく艶やかさ。琳派の血脈を受け継ぎながら、自分のオリジナリティを打ち立てているところ。そして何といっても、ため息がもれるような繊細さ。この洗練と繊細さ故に、たとえ他の琳派の作家に引けを取っていたにしても、僕は鈴木其一を好むのである。
 前から鈴木其一は画集で見てよいなと思っていたんだけれど、実物で見た鈴木其一はやっぱりよかった。とびきりよかった。"いいなぁ、いいなぁ"と見入ってしまった。 

買ったポストカード↓