群青ノート

日常の備忘録、あるいは私的雑記帳

経済が壊れる

 近所を歩いていたら、見知らぬおじさんが「経済が壊れる」とひとりごとを言っていました。
 経済…。
 このコロナウイルスは、人間が地球をないがしろにしてきたことに対する警鐘のように思えて仕方がないのです。
 経済活動を優先するあまり、森を壊し、海を汚し、絶滅に追いやられた自然種は数しれません。
 絶対に必要でないものをどれほど多く作り、捨て、その代償に地球を痛めつけてきたのでしょうか。

 2020年4月23日のCNN10より。人間が活動を控えたため、汚染物質が減っているのです。

New Delhi, the capital of India, saw a 60 percent reduction in a certain type of pollution that it saw in the same period last year. 

In the capital of South Korea, there was a 54 percent reduction in the pollutant.

 天空の城ラピュタより。

f:id:pennypocket88:20200507151101j:plain

ラピュタがなぜ滅びたのか、私よくわかる。ゴンドアの谷の詩にあるもの。土に根を下ろし 風と共に生きよう 種と共に冬を越え 鳥と共に春を歌おう どんなに恐ろしい武器を持っても、たくさんのかわいそうなロボットを操っても、土から離れては生きられないのよ。

木皿泉さんの「木皿食堂」より。

地震の場合はね、特に原発は、もう前からわかっていた事じゃないですか。それをずっと見ないふりしてきたのが、今こういう形になっているのであって。それが本当に突き付けられたのが一九九五年のオウム真理教の事件と、阪神・淡路大震災で、こんなにもろいんだっていう、私たちにはそっちのほうがすごくショックだったんです。でもその後、そのまま何もせずにぐずぐずと来ていて、それであんなことになったったんじゃないですかね。東北の震災に関しては、本当に「終わり」だと感じましたよね。目に見える形で。もう無理なのに、みんなはまだいけると思ってて、惰性の法則でずっと走ってたのが、震災で急ブレーキをかけて止まらなければならない状況に追い込まれましたよね。つまりまだぐずぐずやっていけると思っていたものが、誰の目にも終わりだ、と映るようになったんですね。

2020年4月23日のCNN10より。

A U.S. government spokeswoman says, the trends in cleaner air are temporary and that things will go back to the way they were when the coronavirus crisis has passed.

もし人間が地球にとって害悪ならば、滅ぶでしょう。
人は愚かだから、きっと同じことを繰り返す。
そうならないために、いま一度自分たちのしてきたことを省みるべきです。